テーブルで自分で肉を焼く焼肉は、韓国でいちばん楽しい食事のひとつ。チョッパル(豚足の煮込み)は、地元の人がのんびりした夜によく頼む料理です。どちらも韓国語はほとんどいりません。この記事では、焼肉店の仕組み、何を頼むか、焼き方、ひとりのときのコツをまとめました。お店のリストではなく一般的な案内なので、店名は出していません。お店によってやり方は少しずつ違います。

韓国の焼肉店の仕組み
多くのテーブルは真ん中に炭火かガスの網があり、上に排煙のフードやダクトがあります。肉は1人前(1인분、イリンブン)単位で注文し、生のまま運ばれてきて、自分で焼きます。店員さんが焼いてくれたり、最初だけ手伝ってくれたりする店もあります。キムチ、サラダ、にんにく、たれなどのおかず(パンチャン)はたいてい付いてきて、おかわりできる店も多いです。
- メニューは壁かテーブルのタブレットを見ます。写真があると選びやすく、にぎやかな地域では英語メニューがあることも多いです。
- 値段はたいてい1人前ごとの表示です。1人あたりか、テーブル全体の量かを確認しましょう。
- 水は冷蔵庫やサーバーからセルフのことが多いです。見当たらなければ「ムル(물)」と頼みます。
- 上着やかばんは、かごやベンチ席の下の収納に入れます。煙やはねを防ぐエプロンをくれる店もあります。

何を頼む?豚・牛・羊
定番は豚肉で、たいてい一番手ごろです。牛肉は高めで、羊肉には専門店があります。
- サムギョプサル(삼겹살):厚切りの豚バラ。焼肉でいちばん有名な部位です。
- モクサル(목살):豚の肩ロース。脂が少なめで、少し歯ごたえがあります。
- カルビ(갈비):豚または牛のあばら肉。甘い醤油だれに漬けたものが多く、たれ付きは焦げやすいのでこまめに返します。
- ソゴギ(소고기):牛肉。ハヌ(한우)は韓国で育てた牛のことで、メニューには部位名が書かれています。薄い霜降り肉は片面さっと焼けば十分です。
- ヤンカルビ(양갈비):羊のあばら肉や骨付き肉。羊の専門店では、クミンと唐辛子の粉をつけて食べることが多いです。
最初は1テーブル2人前からという店が多いです。わからなければ座る前に聞きましょう。あとから追加もでき、最後にごはん、麺、チゲで締める人も多いです。

焼き方と食べ方
- まず網をよく温めてから、肉を重ならないように平らに並べます。
- 下の面に焼き色がついたら返します。豚肉はピンクのところがなくなるまでしっかり焼き、牛肉はお好みで少しレアでも。
- テーブルのはさみで一口大に切ります。韓国ではテーブルではさみを使うのはごく普通です。
- 焼けた肉は焦げないように、温度の低い網の端に寄せます。
- 網が黒くべたついてきたら、店員さんに「プルパン パックォ ジュセヨ(불판 바꿔 주세요)」と頼めば替えてもらえます。
次はサム(包み)。サンチュかエゴマの葉に肉をのせ、サムジャン(味噌と唐辛子のペースト)を少し、好みでにんにくや青唐辛子の薄切りも添えて、包んでひと口で食べます。味付けしていない豚肉や牛肉は、塩こしょう入りのごま油につけるのが定番です。

チョッパル:豚足の煮込み
チョッパルは、豚足を醤油と香辛料でじっくり煮込み、冷ましてから薄く切った料理です。常温で出てくるので網も焼く手間もなく、疲れた夜にも気軽に頼めます。皮はやわらかく少しもっちりしていて、中の肉はしっとりしています。
たいていサンチュ、つけて食べるアミの塩辛(セウジョッ)、にんにく、唐辛子と一緒に出てきます。辛い味付けや盛り合わせがある店もあり、持ち帰りできる店も多いので、部屋で食べることもできます。釜山とゆかりの深い冷たいチョッパルもあります。ネンチェチョッパル(냉채족발)は、薄切りのチョッパルを野菜とからしだれで和えたもので、南浦洞に近い富平洞(プピョンドン)のチョッパル通りでよく知られています。

鍋料理と食事の締め
肉料理はすべて焼くわけではありません。テーブルで煮る浅い鍋を出す店も多く、薄切り肉、もやし、きのこ、葉野菜、豆腐をスープの入った鍋に入れ、煮えたものから食べます。焼肉と同じく、鍋もふつう2人前から注文します。
焼肉や鍋のあとは、締めを頼むのが韓国流。同じ鍋や網で作るポックンパ(焼き飯)、冷麺(ネンミョン)、テンジャンチゲとごはんなどです。おなかいっぱいなら頼まなくても大丈夫です。
ひとりで食べるとき
- 焼肉や鍋は分け合う前提なので、2人前からが普通です。まず「ハンミョン テヨ?(한 명 돼요?)」、1人でも大丈夫ですか、と聞いてみましょう。
- ひとりで頼みやすいもの:持ち帰りのチョッパル、カウンター席のある店、焼いた肉とごはんが付くランチの定食。
- 煙とにおい:においは服や髪に残ります。気にならない服で行き、エプロンやかばんのカバーがあれば使いましょう。
- 飲み物:焼肉には焼酎やビールがよく合わされますが、飲まなくても大丈夫。ソフトドリンクや水で十分です。
- 会計はたいてい帰りにレジで。韓国ではチップは必要ありません。
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